SSブログ

実は洒落ではすまない。 [宗教]

 その昔、アメリカの大統領(当時)が、重要な政策を決定する必要に迫られるたび、ひそかに、ある有名な占星術師のところへ通っていた、という話がありました。

 今日、TVを見ていたら、ある県の知事さんと、幻覚を見る人との対談を放映する旨、告知されていました。

 前者は大スキャンダルになりました。そりゃそうです。占星術って、ヒトをばらばらにしてつなぐあの推理小説でしょ、的な(いやそれは違う)。

 でも、後者は、TVで放映されるのです。

 怒られたいと思っているヒトを無根拠に怒鳴り散らすという、変わったレギュラー番組をもってるヒトもいますね(惑星についてかなり宗教的でユニークな見解をお持ちだと聞いております)。

 かつて、「若者」に一定の影響力を持っていることをよしとしていたあるヒトは、ある新宗教の教団を褒めちぎっていたのに、彼らが地下鉄で液体を撒いた途端、「わたしの言ってることを信じた人たちが悪い」と開き直ったようなことを言って、「若者」が一生懸命にのぼっていたのハシゴを外してしまいました(そのハシゴを俗に『虹の階梯』と言います)。

 そのまんま似而非スピリチュアルな対談について、TV局はたぶん「洒落だ」と言うのでしょう。それで終わりにしたいのでしょう・終わりになると勘違いしているのでしょう。

 こういうことをずっと続けていって、何か問題が起こったら、報道の人たちは今後、そのTVプログラムを本気で見ていた人たちが一生懸命に昇っていた階段を外すような無責任なことを、きっとたくさんしていくのではないかなあ、という気がしてなりません。「幻覚を見るのは病気なのですYO?」とか言って。実際、幻覚を見る病気はたくさんあるそうですからね。

 まあ、こんなふうに報道の悪口ばかり言っていても埒があかないのも事実です。お坊さんにもかなりな部分で責任がありますし。お坊さんがお坊さん以外のヒトにもわかるようにしっかり救いを開いて示していたら、歪んだカタチの癒しばっかりもてはやされて救いがないがしろにされる、このような状態には、なっていなかったかもしれないのですから。

 しかし、さて。一体どこから手を付けていけば良いのでしょうか。

 うーむ。

 ‥‥という思いも抱きながら、上田紀行の『目覚めよ仏教!』(ダライ・ラマとの対談本)を読んでいます。すごく面白いです。エキサイティングです。ひょっとすると、なんとかしていけるかもしれない。わたしが読まないで誰が読む? という本です。このヒトは触媒として超優秀、超弩級だと思います。

 はい。ではです。

目覚めよ仏教!―ダライ・ラマとの対話 (NHKブックス 1087)

目覚めよ仏教!―ダライ・ラマとの対話 (NHKブックス 1087)

  • 作者: 上田 紀行
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

nice! 0

コメント 4

たつみ

スピなんとかって人は、僕の近しい人たちの間では「コールドリーディング」が上手な人だなあ、と話しています。超簡単に言うと、相手にすべて話させるという手法で、それを信じさせるために見えないものを素材にしているという。本当にうまいです。

ただ、功罪の両面があって、
いいところは、それで「救われた」って思っている人たちがたくさんいるところ。少なくとも数万人の人間と会って相談に応じてきたわけだから、その辺のカウンセラーより相手が抱えている問題の「見立て」のやり方は上手なんじゃないかなと思います。

話を聞いてからどうするか?ってところが、カウンセラーやちしゅーさんのような宗教者とは大いに異なっているのかもしれない。だから、いろいろ思っちゃうんだろうな、と。

まあでも、流行ものに流される人ほど、僕らが「いいのかなあ」と不安に思うほど深刻でもなく、次に新しいものが来たらそれに簡単に乗り換えるだろうから、相手にしなくてもいいような気もします。逆に僕らが時の人になったとき、そういう人も付いて来るんだって思うと、ぞっとします(笑)

いや、時の人にはならないですけど(^_^;)
by たつみ (2007-09-23 09:07) 

chishu

「コールドリーディング」でぐぐったらいろいろ出てきました。
なーーーーんだ! こういう説明があったんだ!!
という驚きというか、わたし無知すぎるやん!という思いで今はいっぱいです。

ありがとうです。

ぐぐった中では

http://www.nazotoki.com/cold_reading.html
超常現象の謎解き

http://amerio.cocolog-nifty.com/top/2005/06/post_c642.html
無意味なブログを検出しました!

ならびにWikipedia とが、今のところとてもためになってます。

> 相手にしなくてもいいような気もします。

うん、そうですね。こっちの精神衛生のことも考えて対処するようにしたいです。

でも、こちらに余裕のある限り(そして何か「カチン」と来て耐えられなくなる限り)わたしはお節介し続けそうな気がします。

ああ、わたしってすごく面倒だ。
by chishu (2007-09-24 13:14) 

NO NAME

10/1,2 T典議 「信心正因」
10/3.4.5 I典議 「称名報恩」
by NO NAME (2007-09-24 22:38) 

chishu

うん、Hさんから案内の封書が来ました。
しっかり勉強してから来てくださいよまったくもう!ということなのだろうか。うん、しっかり勉強してから行きたいです。

そういう流れ(信心正因→称名報恩)がいちばん良いかも知れないとは思っていましたが、しかし北海道は牧歌的な場所に住まっているわりにはいろいろあって(常例の個人的な反省があったり、その人と家族との一生に関わる大きな法要があったり、組の重要な会合があったり、ブックガイドの執筆があったり、さらに友だちとうまくいってなかったり、リトルバスターズ!の絵があと一枚が出てこなかったり、そんな感じです。ともかく実は多忙、そんなの文章に顕在化させて書かなければ他人にはわかるわけない)、2安心論題のみという極めて勉強しやすい状態になっているにも拘わらず若干の不安が残っています。

ところで、友人の多くはわたしの日記なんて読んでないか、読んでるとしても重たすぎて積極的にスルーしてくれているように感じているので、他人が自分の日記を詳細に読んでいることを前提とした文章を書くヒトの気が知れなくて、いやかなりちょっとわからなくて、戸惑い至極です。
by chishu (2007-09-24 22:55) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0