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「九十五種世をけがす 唯仏一道きよくます」あさまいり [法話]

2021年8月1日 あさまいり 妙法寺(音更)です。
ご讃題(聖句)は、親鸞作『正像末和讃』から

九十五種世をけがす
 唯仏一道きよくます
 菩提に出到してのみぞ
 火宅の利益は自然なる

です。


「正像末和讃」のおおよその性質、正法・像法・末法とは何か、「九十五種」とは何か、など一応の説明もしつつ、「末法」の世界では阿弥陀仏の救済こそが真実の救済法であること、また、実は末法に限らず正法でも像法でもやっぱりそうであること、などを話しています。

あさまいりは毎日、朝7時から。
正信偈と、ご和讃の繰り読みをしています。
ふだんは正信偈「草譜」です。
16日だけは「行譜」です。

ご法話があるのは1日と16日です。
おおむね10分から15分くらいです。
お盆の8月16日は、お盆のことなどを話して、30分くらいになる傾向があります。
冬もおまいりはしていますが、本堂が寒すぎるので、ご法話は休止しています。

ぜひおいでください。

【追記】
このご和讃は、善導大師『法事讃』の

「願はくは往生せん、願はくは往生せん。世尊慇懃に身子(舎利弗)に告げて、諸仏の大悲の同じきことを表知せしめたまふ。たがひに徳を讃じて心異なることなく、巧みに時機に応じておのおの功あり。六方の如来みな讃嘆したまふ。「釈迦の出現はなはだ逢ひがたし」と。まさしく五濁の時の興盛なるを治す。無明頑硬にして高峰に似たり。劫濁の時移りて身やうやく小なり。衆生濁悪にして蛇竜に等し。悩濁遍満して塵数に過ぎ、愛憎違順して岳山のごとし。見濁の叢林棘刺のごとし。命濁中夭刹那のあひだなり。依正二報同時に滅し、正に背き邪に帰して横に怨を起す。九十五種みな世を汚す。ただ仏の一道のみ独り清閑なり。出でて菩提に到らば心尽くることなく、火宅に還来して人天を度す。衆等、心を回してみな往かんと願じて、手に香華を執りてつねに供養したてまつれ。」(善導大師『法事讃』註釈版七祖篇 pp.574-575)
をふまえていると思われます。

このご和讃だけでなく、このあたりのご和讃ぜんぶ、そうみたいです。すみません。このご和讃の前のご和讃は、順に……

劫濁のときうつるには
 有情やうやく身小なり
 五濁悪邪まさるゆゑ
 毒蛇・悪竜のごとくなり

無明煩悩しげくして
 塵数のごとく遍満す
 愛憎違順することは
 高峰岳山にことならず

有情の邪見熾盛にて
 叢林棘刺のごとくなり
 念仏の信者を疑謗して
 破壊瞋毒さかりなり

命濁中夭刹那にて
 依正二報滅亡し
 背正帰邪まさるゆゑ
 横にあだをぞおこしける

末法第五の五百年
 この世の一切有情の
 如来に悲願を信ぜずは
 出離その期はなかるべし

となっています。

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