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『靖国論』を立ち読む。 [政教分離]

 右系の本が左系の本よりかなり充実している感のある本屋さんに行きました。そこではこないだ『嫌韓流』を買ったりしてます。そういうことをしてるからそういう本が充実していってしまうんだろうか。『嫌韓流』は実は韓国への遠回りなラブコールではあるような気がしてきてます。bk1で買った宝島『嫌韓流の真実』は期待してた冒頭エッセイが東浩紀のことを誤解・曲解しつつ「(笑)」と書いてある悪趣味な駄文に過ぎずげんなりしてしまい、そこから一歩も先に進めなくなってます。
 小林よしのりが8月に『靖国論』というのを出していたんですね。ちょこっと立ち読みました。田舎の方の本屋さんとしては画期的なことに、そのすぐそばに高橋哲哉の『靖国問題』が置いてありました。でも他のちくま新書もその隣に2冊あったし、かつ西尾氏の本や件の『嫌韓流』がそばにあったりしたので、わたしにはやっぱり「右系の本が多い」印象です。

 読みたかったのは靖国神社への首相「公式」参拝をめぐる「政教分離」のところです。小林氏の論はネット上で右系論者の自論・持論として展開されることが多い印象があります。かつ、先日、友だちのサイトから「やれやれ」的にリンクしてあったブログの右右した記事と、それに対する少なくない方の同様に右右したコメントがまるではんこで押したような画一的な論として一致している印象がありました。なので、小林氏がどこかでそのようなことを言っていて、彼らはその影響を受けているのだろうか? と思ったのです。

 ‥‥立ち読みして「やっぱり」と思ったり、その分かえって驚いたことには、小林氏が『靖国論』の中で「政教分離」に関連して展開する論の内容・文脈・方向性・引用物と、件のブログで展開されていた論の内容・文脈・方向性・引用物とは完全に一致していたのでした。ひねりも何もなく大模倣大会。すごいなあ小林氏。でも彼本人がかつて言っていたように(『脱正義論』だったと思う)、彼の作品の熱烈なファンはまず彼とその作品の内容を疑うべきだろうに、と思いました。好きであるゆえに何も批判せずついていくなんて、そんなのはファンと言えないと思います。


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