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「名前を伝えただけ」 ‥‥ orz [政教分離]

靖国合祀 韓国人の訴え退ける(NHKオンライン)

この裁判は、旧日本軍に動員されて戦死し靖国神社に合祀された韓国人117人の遺族が「国が戦没者の名前を神社に伝えたため、勝手に合祀されて人格を傷つけられた」などと訴えて、国に損害賠償などを求めたものです。判決で、東京地方裁判所の中西茂裁判長は「国は戦没者の名前を伝えただけで、神社と一体となって合祀を決めたわけでもなく、人格を傷つけるような行為をしていない」と指摘して、訴えを退けました。
NHKオンライン

 高裁の判事にも愚か者はいるということなのでしょう。愚か者ばっかりではないことを心の底から希望するけれど、うーん、どうかなあ。

 宗教と人間との関わり方について無知なヒトや、いつまでも無知なままで居続けられるし無知を克服する必要もまったくないと考えて疑う術を持たないヒトは、宗教が絡んだ裁判で判事をするとか裁判長をするとか、そういうことをしてはいけないと思います。もしやってしまったらそれはカテゴリ・エラの一つだろう。世界は法律だけで動いてるわけじゃない。

 以前『脱・宗教のすすめ』という面白いタイトルの本があっ(て間違って読んでしまっ)たんだけど、その本の内容は宗教の何たるかをまったくわかっていない・わかる必要もないと思いこんでる人が無知のたけを無責任に書き殴っただけのそれはそれは酷いもんでした。宗教を知らない人が「脱・宗教」などできるはずがないし、それをすすめられるわけもない。稀代の悪書。類人猿の自動筆記。マニアックの暴走(覚醒)にも遠く及ばない。「知らない=必要ない」? そんなわけはないのです。

 靖国神社の「合祀」は靖国神社という一宗教法人がその方法だと主張する手順に従って、ある一定の決まりに則って行われるわけです。そのために必要なのは、まず第一にその人の名前なわけです。だから誰かが何らかの意図をもって別の誰かの名前を靖国神社に伝えるということは、イコールで靖国神社にその人の「合祀」を許したということにもなるわけです。厚労省が「そんなつもりなかった!」と言ったところで今までそういうやり方でずっと「合祀」させて来たという事実があるんだからそれは通らない。「未必の故意」だ。

 いくら愚鈍で愚鈍で仕方ないとしてもそういうコンテクストを読み取れないわけではないんじゃないかと思いたいんだけど、もし本当に読み取れないのだとしたら、この裁判官は過去の重要判例なんか覚えてないで良いから取りあえず裁判から遠く離れた分野の読書などを大いにすべきだろうと思います。論理と前例も大事だけど文脈も大事なのですよ、人間が動くときには。本はこのさい何んでも良いと思います。(と言いながら机の上を見やり)‥‥そうだなあ、『ゲド戦記』か『肉体の悪魔』あたりが良いんではないだろうか。『ワン・ゼロ』や『きみのカケラ』も良いです。最近読んだ『ひらめき脳』も面白かったです。「アハ・ピクチャ」がいつまでもわからなくて悲しかったです。

 今日も寒いのでストーブを焚きました。


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