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そりゃそうだと思う。 [宗教]

読んでない本の話。

eireneさんによると、キリスト教についての本が出ていて、あまり評判がよろしくないようだ、ということのようです。

しかし、キリスト教概説を新書の厚さと値段で書くのは、ちょっと無理がある。

そりゃそうだろうなあと思います。キリスト教に比較すると歴史の浅い、たかだか1/3くいらいの浄土真宗でさえかなりいろいろあるので、本気で書こうと思ったら新書では難しいと思います。あっちもこっちも新宗教が出てきてるから余計です。

橋爪大三郎さんは、宗教ソノモノについての、あんまり正確でない概説書もあります。入門書の(∞)入門書としては使えますが、しかし、月を指し示すまさにその指のように、指の向こうに月が見えたら即座になげうっていくべき本です。以下。

世界がわかる宗教社会学入門
【密林】
http://www.amazon.co.jp/dp/4480842586/
http://www.amazon.co.jp/dp/4480422277/
【bk1】
http://www.bk1.jp/product/02036182
http://www.bk1.jp/product/02669543

ハードカバの方は、自炊という意味で自炊という言葉が使われていなかったころに、1ページ1ページスキャンして自炊した本の一つ。

そういえば明日はbk1から聖書の本が届きます。

上村静
『旧約聖書と新約聖書
シリーズ神学への船出 「聖書」とはなにか』
【密林】http://www.amazon.co.jp/dp/4400300021/
【bk1】http://www.bk1.jp/product/03492553

わくわくです。聖書は新共同訳を持ってますが、真宗聖教全書も註釈版も法然上人全集も精読してない身であります。推して知るべし。でもマンガでは新約も旧約も読めました。わからないところはわからないなりにわかった感じになれます。これで終わりにしてはもちろんいけないのだと思い、……それでやっと上の、上村静氏の、それでも入門書を購入すると。こういうわけであります。

マンガの聖書はこんなのがあります。

【密林】
旧約 http://www.amazon.co.jp/dp/4062562766/
新約 http://www.amazon.co.jp/dp/4062563118/
【bk1】
旧約 http://www.bk1.jp/product/01577103
新約 http://www.bk1.jp/product/01659338

……

このクニのゆるやかな「常識」としては、たぶんですが、キリスト教は「わからない」という前提があるのだと思います。能動的に知ろうとしてアプローチしなければ絶対にわかるものではないという共通認識みたものがあるような気がします。(気が。) だから、勉強するにはこういう本を読んでやっていくしかない、と。(そこで橋爪大三郎を読んで完全に知ったつもりになられると困るわけではありますが……。)

対し、仏教は、なまじ日常語に使われたり道を歩いていると「風景」のようにそこにアタリマエのようにあったりするものなので、殊更に理解しようとしなくても理解し尽くしているかのように誤解されている感じがします。知ってるつもりの人と話すのがいちばんしんどい。何もわかってないのに知ってるつもりの人の誤解を解除するのって容易ではない。わたしにはほとんど無理です。知ってるつもりの人の誤解を解ける入門書って、少ないと思います。知ってるつもりの人をますます無知にしていく本はゴロゴロしてる印象でもあります。

何が言いたいかというとですね。

地上波TVをダラダラ見たり授業や講義を受けたりして「あー!勉強した!」と思うのはいい加減にしてほしいということです。勉強ってのは能動的に、本を読んだり、せめて検索したりしなければならないし、そしてただ「読む」とか「書き写す」とかではなく、きちんと自分の中に位置づけられなければ全然だ、ということです。

自戒ばっかりです。(>_<。)。

高校の時の日本史の先生が素晴らしい先生で、それをよくよく教えてくれました。そう、「先生」っていうのも同じで、知識をあっちからこっちに移動させたりコピペしたりするのが役割ではないということです。そんなことは先生の仕事ではないと思います。そういのは移動図書館(あっちからこっち)や、似非学生の似非論文(コピペ)に任せておけば良いと思います(現状、コピペ教はよくわかりません。)。ウソでも能動的に考える人が出来ていくのを邪魔せずに促進する、それが先生なんだと思います。

ということで、ええと。

「聖書の本が届くから楽しみだ!」に尽きます。いろんな宗教で「信心」を言う、そこがわからなくていろいろわたしこんがらがって遠回りした、そのときに真宗と対比させて衝撃を受けたキリスト教。聖書はその基本であると思います。

読むときのBGMはリヒターのマタイ受難曲にしよう。。。
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コメント 1

eirene

新書の値段と頁数で、キリスト教の概説を書け!、というのは、相当に無理な注文です。というのも、一つ一つの言葉を説明していくと、どうしても頁数がかさむことになってしまうわけで、良心的に書かれた概説書ほど、どうしても分厚くなりますね。
by eirene (2012-01-13 22:27) 

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