SSブログ

いろいろ、少し、心配です。 [時事ネタ系]

光母子殺害 最高裁近く判決へ
(NHK News Web 1月23日 16時47分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120123/k10015469181000.html

山口県光市で主婦と幼い娘を殺害した罪に問われ、死刑が言い渡されている元少年の裁判は、最高裁判所で審理が終わりました。判決は近く言い渡される見通しで、死刑か無期懲役かを巡って異例の経過をたどった事件について、最高裁がどう判断するか注目されます。

平成11年、山口県光市で、主婦の本村弥生さん(当時23)と生後11か月だった娘の夕夏ちゃんが殺害された事件では、当時18歳だった元少年が殺人などの罪に問われました。1審と2審は、無期懲役を言い渡しましたが、最高裁判所は「特別な事情がなければ死刑にするほかない」として審理を差し戻しました。これを受けて、広島高等裁判所は4年前に死刑を言い渡し、弁護側が上告していました。最高裁で開かれた23日の弁論で弁護団は「被告は犯行当時18歳になったばかりで、精神的に未熟な状態だった。殺害するつもりはなく、深く反省している」と述べ、死刑にすべきではないと訴えました。一方、検察は「18歳という年齢を考慮しても、死刑にしない特別な事情はない」と主張しました。最高裁の審理は終わり、判決は近く言い渡される見通しです。何の落ち度もない2人の命を奪った責任の重さや立ち直りの可能性を最高裁が改めてどう判断するかが焦点になります。

弁護側、死刑回避求める 光市母子殺害事件、上告審結審
2012.1.23 20:49 msn 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120123/trl12012320510013-n1.htm

 平成11年の山口県光市母子殺害事件で殺人や強(ごう)姦(かん)致死などの罪に問われ、20年に広島高裁の差し戻し控訴審判決で死刑とされた元少年(30)の上告審弁論が23日、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)で開かれた。弁護側は「更生が可能」として死刑回避を訴え、検察側は上告棄却を求めて結審。判決期日は後日指定される。

 最高裁は2審が死刑の場合、慣例として弁論を開く。元少年は1、2審で無期懲役とされたが、最高裁は「死刑を選択しない十分な理由はない」として審理を差し戻した。

 差し戻し控訴審で、元少年は一転して殺意を否認。高裁は「反省の態度はみられない」として死刑を言い渡した。

 弁護側は弁論で「殺意はなく、傷害致死罪が成立するにすぎない」と主張。検察側は「動機、態様は極めて悪質で、死刑とした判断は妥当」とした。差し戻し控訴審判決によると、当時18歳だった元少年は11年4月14日、排水検査を装って本村洋さん方を訪問。乱暴目的で妻の弥生さん=当時(23)=の首を手で絞めて殺害し、長女の夕夏ちゃん=同11カ月=も首をひもで絞めて殺害するなどした。

光市母子殺害事件、最高裁で上告審弁論
2012/1/23 21:55 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E1E2E0918DE0E1E2E3E0E2E3E09180EAE2E2E2

 1999年に起きた山口県光市の母子殺害事件で殺人罪などに問われ、差し戻し控訴審で死刑判決を受けた元少年(30)の上告審弁論が23日、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)であった。弁護側は「母性に甘えた未熟な犯行」として死刑回避を主張、検察側は上告棄却を求めた。初公判から12年を経た異例の公判はようやく結審し、今春にも判決が言い渡される。

 犯行態様や被害者数、年齢などを死刑の選択基準に挙げた最高裁の「永山基準」に照らし、落ち度のない母子2人の命を奪った責任の重さと、年齢や反省の度合いなどの情状面をどう判断するかが焦点。死刑の適否を巡り2度目の最高裁判決に注目が集まりそうだ。

 少年法は18歳未満への死刑を禁じており、犯行当時18歳1カ月だった被告に死刑を適用するかを巡り司法判断は割れた。差し戻し前の一、二審は更生可能性を考慮し無期懲役を選択したが、最高裁は「特に酌量すべき事情がない限り死刑とすべきだ」として審理を差し戻し、広島高裁が改めて死刑を言い渡した。

 差し戻し審で弁護側は「母親のように甘えたくて抱きついた」「乱暴したのは生き返りの儀式」などの新主張を展開。この日の弁論でも「甘えたかったが拒絶されパニック状態になり、父親からの虐待経験もあって過剰反応をした」と主張した。乱暴も「母へのゆがんだ性愛と現実逃避が理由」として、殺意や強姦目的を否定した。

 安田好弘弁護士は「被告は『一審で殺意や強姦目的を認めたのは、死刑を求刑され怖くなり、認めないと死刑にされると思ったからだ』と話している。新供述が真実だ」と述べ、死刑回避と差し戻しを求めた。

 検察側は「犯行の動機・態様は極めて悪質で、遺族の処罰感情も峻烈(しゅんれつ)。年齢などを総合考慮しても死刑判決は正当で、上告は速やかに棄却されるべきだ」と訴えた。

 死刑求刑に対する二審の無期懲役判決を不服とした検察側上告に対し、最高裁が二審を破棄して差し戻したのは、連続射殺事件の永山事件、広島での仮出獄中の強盗殺人事件に続き3件目。これまでの2件はいずれも差し戻し審で死刑が確定した。

 二審判決によると、被告は99年4月14日、配水管検査を装って被害者宅に上がり込み、本村弥生さん(当時23)を殺害、乱暴し、長女の夕夏ちゃん(同11カ月)も殺害したほか、財布を盗むなどした。

不可解な話だと思う。
いろんなことを投げかける話でもあると思う。

第一報的な報道が為されたときは‥‥
どうだったのだろう、あんまり覚えていないが、
「よくある」大変な事件だと思った、ように思う。

最初に有名になったのは、
ニュースショウ番組で遺族の方が
「わたしが殺す」
と言ったあとのことだったと思う。
大変に共感してしまった。
容疑者の実像とか動機とかそういうのは放っといて
とてもわかりやすい「遺族感情」だったから。

次に有名になったのは、
容疑者の弁護団の人たちが
それまでの報道の内容からはちょっとかけ離れた「少年」像を提供してくれて、
ほぼ全てのマスコミがそれにかみついた時だったと思う。

次に有名になったのは、
元府知事現市長の扇動家の方が
地上波のTVで言うべきではないようなことを言って、
ほんとに煽りに煽ってしまった、
その後だったと思う。

その前後だったか、森達也の『死刑』を読むと、
きちんとこの事件のことも考えていた。
明確な「こうしたら良い!」ということは出てこない、
でも、すばらしい本であると思ってる。

裁判の茶番を扱った別冊宝島を購入したことがある。
精読はしていないけど、
ともかく、裁判というのがどういうものなのか、
わかりやすく?わかりづらく?なるような本だった。
なるほど、裁判は

ゲーム

なのだなあと思った。

また、痴漢の冤罪を扱った映画を見て、
検察というのは、
証拠を全部いきなり開示しないものであって、
弁護する方が探って、
それをみせてといわないと開示しないとか、
弁護側が用意した「証拠」を
まったく採用してくれないことがあるとか、
というか、
検察と判事がグル?ではないにしても
なんか変なことになってるってこともわかった、
ような気がしている。

裁判員制度というのが、まあ、
導入方法の理由が変なのは変なんだけど
そういう間違ったあり方っぽいところに
何かものすごいゴツい石を投げ込んで
波紋を広げている、それはまあ、とてもよいものかな、
とも思うようになっている。

裁判ですべての真実が明らかになるなんてのは、
ウソである。

そして、マスコミが書くことも、
決して真実ではない、
ことがある。

何が本当なのか、よくわからない事件だと思う。
今後も、たいしたことは、明らかにならないんじゃないかと思う。


ただ、なんての。


遺族の人が容疑者に向かって
「殺してやる!」
と叫ぶのは、感情的にはまったく、
まったく同情するし、
寄り添っていくべきだと思うけど、

だからといって、

その感情に、まったく関係ないわたしが
勝手に同化して
「殺してやる!」とか「殺せ!」とか言うのは、
ちょっと違うんでないかなあと思う。

「仕方がないと思う」
「黙認できる」

「積極的にそうすべきだと思う」
「是認する」
とは、まったく違う。

人を殺せ、殺せ、と言うのは、あんまり感心しない。

いや、遺族が言うのは‥‥わかる。
だけど、関係ない人が一緒になって言うのは、
何か違うと思う。

気づかないうちに、
その思いを
自分のストレス発散に利用してるだけなんじゃない?

違う?

ほんとに、そう言い切れる?

寄り添うのと、同化するのは、まったく違う。

それは、わかってる?

‥‥ほんとに?



みたいなことを思う。


いろいろ、少し、心配です。

(昨日mixiに書いた日記にニュース引用を加えて。)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0