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何が起こるかわからない [時事ネタ系]

親鸞さまは、還暦の直前の頃、高熱と頭痛でほとんど死ぬようなめにあわれたそうです。インフルエンザだったんじゃないだろうか、という説もあります。
 
現在なら、風邪だと思って寝ていても、あまりにおかしくなったら119に電話するなりして病院に行って診断を受けたり薬を処方してもらったりして「ふう、危ないところだった」となりますが、昔は救急車も抗生物質も点滴もないからただうんうんうなって眠っているしかない。恵信尼さまは看病したかったようだけど親鸞さまは誰もよらないようにおっしゃったそうです。
 
で、いろいろあって、一週間くらい眠って、汗をいっぱいかいて回復されたそうです。
 
わたしはその話を聞いて「大変だったんだろうなあ」と思います。「心配されたんだろうなあ」と思う。でも、それだけです。安心してその話を聞くことができる。なぜなら、その時はいわゆる「最悪の事態」にならなかったことを知っているから。
 
でも、ご本人やご家族にしてみれば、本当に、本当に、死ぬんじゃないかと思って、おろおろされたり心配したり『大経』を読んだり、されたのだろうと思います。「何が起こるかわからない」という前提で暮らしているわけですから。
 
今回の籠池さんの話。
 
動画を見るわたしは「このときは何も起こらなかった」と知っているので、安心して見られます。札束を提示しようが、何か喋ろうが、何も関係がない。何も起こらなかったから。
 
だけど警察としては、群衆の中で札束を(しかも今回はどうもホンモノっぽい)見せる人がいて、しかも多くの人に自分の居場所を示すわけです。なおかつその人は言ってみれば「渦中の人」で、演説してる安倍さんを支持している人たちからすれば恐らく憎い相手であると思われる。なおかつその人が、あろうことか安倍さんより目立とうとしている。安倍さんが今しているのは選挙演説で、それを妨害するのはもちろん法律違反だ。法律違反になるかどうかはわからないが、しそうな雰囲気もある、しないかもしれないが、わからない。というより、この人が安倍さんより目立つのは、恐らく安倍さんにしてみれば面白くないことのはずであり、安倍支持派からしてもまったく面白くないことだろう、ということは、もちろんみんな大人だから滅多なことは起こらないと思うけれど、でもその起こって欲しくないことが、今、起こるかも知れない、それは避けるべきだ。何より、我々がたくさんいるこの場でそのようなことが起こって良いのか? いや! 絶対に起こってはいけない! すべての人を守る! それが我々の役目!
 
と考えるしそのように行動するでしょう。
 
だから警察は籠池さんを取り囲んで(よく連携されている警察が取り囲んだら籠池さんを害そうとする人は近づけない)、保護したのだと思います。
 
何も起こらなかったじゃないかという方もあるかもしれませんが、何も起こらなかったから安心して見てられるわけです。その場にいる人たちは「何が起こるかわからない」という前提で行動します。警察は特にそうだと思います。だから取り得る限りの最善の行動を取る。
 
籠池さんが現れるというのはかなりイレギュラーな事態だったと思われます。だって、意外性があって面白いもの。百万円持ってるって何ソレ。ということはつまり完全な「不測の事態」ですからピリピリするだろうし、定石どおりに動くでしょう。
  
保護対象を囲んで保護、別のところへ安全につれていく。 
すべきことをしただけだと思います。
 
高熱と頭痛の中で親鸞さまが『大経』を読んだというのは、南無阿弥陀仏をいただいている身としてはすべきことではなかったなあと思われたから、その場でご本人もいろいろおっしゃっているんだと思います。
 
以上。安全な地点からお伝えしました。
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