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瓜生崇『無明の私に遇う 「歎異抄」第四条より』響流書房 [本の感想系]

無明の私に遇う: 「歎異抄」第四条より (響流ブックレット)

無明の私に遇う: 「歎異抄」第四条より (響流ブックレット)

  • 出版社/メーカー: 響流書房
  • 発売日: 2018/08/06
  • メディア: Kindle版

 すでに一万部以上の大ベストセラーとなっている『さよなら親鸞会』の著者で、仏教書専門の電子書籍出版社「響流書房」を主催する瓜生崇氏の最新著書。金沢でされたご法話のような講演を、ほぼそのまま本にしている。講演したままをテキストに起こして出版することが可能なのは、恐らく三島由紀夫か瓜生崇くらいである。
 
 『歎異抄』第四条に親鸞聖人の言葉として「慈悲に聖道浄土のかわりめあり」が紹介されている。その「かわりめ」と、『仏説無量寿経』の中に誓われる「四十八願」、その第十九願・第二十願、そして第十八願の関係性について解き明かし、念仏の救いは「無明の私に遇う」ことであると結論する。
 
 読むと、早口で滑舌良く論理明晰に語る著者のいつもの姿が、あたかも住立空中尊のように眼前に立ち現れて来る。阿弥陀仏の救いに条件はない。聞いてつかむことが救いなのでもない。南無阿弥陀仏が救いそのものなのである。
 
 なんまんだぶ。
 
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