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無知や怠惰から来る内政干渉 [政教分離]

 他の追随を許さないほど強権的で排他的・致命的で文字通り「殺人」的な政教一致政策を採るクニの外相が、政教分離で語らねばならない靖国神社をめぐる問題をまた矮小化して語ったようです。

 Aクラス戦犯をめぐる問題も靖国神社にはあるにはあります。しかしある特定の宗教的信条にしたがった地点からこの世を解釈したときにのみ意味のある現象を「分祀」したところで、一宗教法人に対する「公式参拝」が容認されるものではありません(そもそも「合祀・分祀」は神道的世界観に則った言葉です。コレを使って語るかぎり解ける問題も解けなくなる気が、今やっとしてきた)。

 ということは靖国の問題を戦犯の合祀・分祀だけで語り尽くせるかのように装うのは怠惰であり、もし本気でやってるのなら無知でしかないのです。

 このクニの中だけで語ってるんでも十分ヤヤコシイのに、この問題をまるで解決できるかのようにうそぶいて外野から口を出す彼らの態度は非常に煩わしい。まるで「わかってるから語れるのだ」的に振る舞う彼らはもちろん何もわかっちゃいない。わかっていない問題に首を突っ込めば突っ込むほど却って話をややこしくするだけなのだから、彼らはむしろこの問題について一切語ってくれない方がわたしはとても嬉しい。

 もちろん、他国の内政干渉に対抗する唯一の手段がいまの首相の言動のすべてを完全に容認することであるはずもありません。先人に対する心からの追悼と、首相の靖国参拝を拒否することとは、実は完全に両立します。


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