そりゃ払ってないでしょ。 [時事ネタ系]
靖国訴訟の記事を複数の新聞社サイトで探していたら、もっと(?)キャッチーで面白い記事が見つかりました。そのうちの一つ。NHKの集金の人が「本多勝一はNHKの受信料を払ってる」と言ったら、そりゃ本人に確かめたくなるでしょうね。
■毎日新聞 2006年6月23日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/
NHK:集金でウソ…「本多勝一さんも受信料払っている」
NHK沖縄放送局営業部のスタッフが今年1月、受信料集金の際に「NHK受信料拒否の論理」の著書があるジャーナリスト、本多勝一さんの名前を持ち出して「本多さんはもう受信料を払っています」などと虚偽の説明をして、集金しようとしていたことが分かった。NHKは事実関係を認め、本多さんに文書で謝罪した。
スタッフは、受信料の徴収についてNHKと業務委託契約を結び、個人事業主として活動。一昨年発覚したNHKの不祥事をきっかけに受信料を払っていなかった視聴者を訪問した際、本多さんの著書に言及する視聴者に「本多さんは滞納分も含めて全額払ったと聞いている」などと説明し、受信料の支払いを求めたという。不審に思った視聴者が本多さんに連絡を取り、事実でないことが分かった。
◇沖縄のスタッフ…NHKは本多さんに文書で謝罪
本多さんは朝日新聞記者だった73年に著書を出版し、支払い拒否を公表した。本多さんが編集委員を務める「週刊金曜日」には数年前から、同様の問い合わせが複数あるという。本多さんは「そういう使われ方をするとは予想していなかったので、驚いた。私は受信料を支払わないとは言っていない。NHKが本当の公共放送であれば払う」と話している。
NHK広報局は「スタッフの勝手な思い込みだった。事実と異なることを話して受信料の支払いを求めるのは、視聴者の信頼を損なうもので、あってはならない。他に同様の事例はない」とコメントした。【臺宏士】
本多勝一の『NHK受信料拒否の論理』はとても面白い本です。NHKの受信料を払い続けることの必然性に少しでも「ゆらぎ」を感じたことのある人にはためになる本であると思います。当時NHKはギャラが異様に少なかった旨も記されていたと思いますが、今はどうなんでしょうね。
この本を読んで「たしかに罰則がないのはおかしいな」と思ったわたしはずっとそのように行動しておりましたが、大学の後輩がNHKに入社して「石田さんも自然災害や世界的な大事件が起こったら取りあえずNHKをつけますよね。ということはNHKの受信料は保険のようなものなのだと思います。なので、なるべくなら払ってくれませんか‥‥」と言ったので、それ以来払っています、というとちょっとウソですが、払うように心がけるようになりました。
でもそれ以前は。
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「わたしが訪問したところはすべて払って頂いているんです!」
「ああ、そうなんですか」
「そうなんです!」
‥‥‥
「あ僕? 僕は払いません」
「それでは困るんですよ! だってわたしは今まですべての人に払っていただいているんですから!」
「はあ」
‥‥
「困るんです!」
「ふむ」
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「なぜ払わないんですか?」
「払いなさいという法律がないからです」
「あります! 見てください(ごそごそ)」
「間違いました。罰則がないからです」
「罰則がないからと言って払わない、そんなことで良いのですか!」
「はい」
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‥‥わたしではありませんが、一人暮らしの女性のところに「払って下さい」と言いに来た男性が、「いるのはわかっているんですよー、ここから見えるんですよー」と言って郵便受けの穴から室内を覗き込んだというのも聞きました。というか姉がそういうことをされてとても怖がって(気持ち悪がって)ました。何年も前のことですからもうそんなことはないんでしょうけれど、でもそれはまずいでしょうね。
今は払っておりますよ。だって保険ですから。
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