『幻覚ピカソ』読了。 [本の感想系]
昨日から小樽に滞在中です。今日は午前中、小樽築港のポスフールまで歩きました。
まず、別院の隣のクリーニング店にシャツを一枚お願いしました。たたみ仕上げは150円、ハンガーだと100円といわれたので、すぐ着て帰るつもりでお願いするので、100円でお願いしました。
それから築港へ歩く。以前別院にお世話になったときも歩いているのでよくわかっている感じです。大きな通りを渡るときの信号がちょっと難しい。去年の12月もやってた工事は現在も続いているようでした。
ポスフールに着いたら、ちょうど10時直前でした。みなさんわたしのようにヒマなのでしょうか? 20人くらいお店の前で待っていました。「先を争う」とか「先着順」とかそういう感じではなく、ただぼんやり皆んなで待っていて、お店の人が「はい、おはようございまーす」と言って開店しても、ぞろぞろ、ぞろぞろ、何の混乱もなく、吸い込まれて行きました。
わたしは本屋さんへ。昨日、駅のそばの本屋さんや生協の中の本屋さんを回っても発見できなかった本を探しに。今日のポスフールはそれがほぼ唯一の目的でした。
大きな大きなマンガ売り場をうろうろするんだけど、やっぱり発見できませんでした。そうかあ、あのマンガはきっとあんまり売れてないから、発売から間もないのに全然扱いが小さいんだなあ、仕方ないなあ、と思い諦めて帰ろうと思ったら、
なんのことはない、3面で平積みになっていました。「こんなに大きく扱うような本だったっけ?」と、逆に少し不安になる。1巻・2巻とは、ちょと見た目が違ってる表紙で、それもあって発見が遅れました。ともかく発見即購入。
古屋兎丸『幻覚ピカソ』、その第3巻です。
どういう話かと言うと、うーん。
高校生の男の子と女の子が河原でぼんやりしていたら、ヘリコプタが落ちてきて、女の子は死亡、男の子は軽傷で生き残る。
やがて男の子には、その死んだ女の子が小っちゃくなって天使みたいに羽が生えてるようなのが見えるようになる。会話もできる。
男の子は自分がオカしくなってしまったと思って落ち込む。が、女の子は、あなたもほんとは死んじゃうところだったんだけど、わたしがお願いして生き残った。あなたには大変な絵の才能があるとわたしは思う。なのであなたはその能力を使って人助けをしなさい、じゃなかったらあなたのカラダは腐っていくわよ! みたいに言う。
男の子は、人の心の闇みたいなのが見えるようになって、それを絵に描いたり、その絵の中(心の中)に、女の子と一緒に「ダイブ」したりしながら、いやいやながら、人知れず、悩みを解決して人助けするようになる。助けるたびにカラダの腐りもちょっとゆるやかになる。。。
‥‥という感じの話です。
絵が、すごく綺麗です。
マンガの中の「現実」はフツウの漫画的な絵で描かれます。一方、主人公の男の子が描く、人の心の闇を描いた絵や、「ダイブ」して入っていくその人の心の中の世界は、鉛筆で描いた絵で表現されます。この使い分けが見事で、そして非常に綺麗です。
高校が舞台の、よくある話?そうない話?もきちんと入ってくるから読みやすいです。技巧に走り過ぎず、しかし技巧がないと絶対に表現できない特殊な世界を描きつつ、とても楽しく読めます。
まー、精神分析的な医療や心理学的な何かを題材にしたマンガだと思います。「それでいいの?」と思うところもあるけど、(熱いのに妙に淡泊なような登場人物たち‥‥)わたしには面白いから良いんじゃないかな? と思う。
その『幻覚ピカソ』。
1巻・2巻と楽しく読んでいたら、今回発売の第3巻で完結しました。
いつまでも終わりそうにない話だったので、完結してすごくびっくりしました。が、読み終わってみて、非常に・深く、納得しました。いつまでも終わりそうにない話ほど、終わりがしっかりしてるものなのね。(あるいは『ゴルゴ13』もこんな感じで終わるんでしょうか?)
とにかく、まったく油断してました。だって古屋兎丸だよー? 泣かされるとは思わなかったデス。涙腺がゆるんでるだけかもしれませんが。
はい。では。
まず、別院の隣のクリーニング店にシャツを一枚お願いしました。たたみ仕上げは150円、ハンガーだと100円といわれたので、すぐ着て帰るつもりでお願いするので、100円でお願いしました。
それから築港へ歩く。以前別院にお世話になったときも歩いているのでよくわかっている感じです。大きな通りを渡るときの信号がちょっと難しい。去年の12月もやってた工事は現在も続いているようでした。
ポスフールに着いたら、ちょうど10時直前でした。みなさんわたしのようにヒマなのでしょうか? 20人くらいお店の前で待っていました。「先を争う」とか「先着順」とかそういう感じではなく、ただぼんやり皆んなで待っていて、お店の人が「はい、おはようございまーす」と言って開店しても、ぞろぞろ、ぞろぞろ、何の混乱もなく、吸い込まれて行きました。
わたしは本屋さんへ。昨日、駅のそばの本屋さんや生協の中の本屋さんを回っても発見できなかった本を探しに。今日のポスフールはそれがほぼ唯一の目的でした。
大きな大きなマンガ売り場をうろうろするんだけど、やっぱり発見できませんでした。そうかあ、あのマンガはきっとあんまり売れてないから、発売から間もないのに全然扱いが小さいんだなあ、仕方ないなあ、と思い諦めて帰ろうと思ったら、
なんのことはない、3面で平積みになっていました。「こんなに大きく扱うような本だったっけ?」と、逆に少し不安になる。1巻・2巻とは、ちょと見た目が違ってる表紙で、それもあって発見が遅れました。ともかく発見即購入。
- 作者: 古屋 兎丸
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2009/02/04
メディア: コミック
【bk1】http://www.bk1.jp/product/03077898
- 作者: 古屋 兎丸
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2009/09/04
メディア: コミック
【bk1】http://www.bk1.jp/product/03151270
古屋兎丸『幻覚ピカソ』、その第3巻です。
どういう話かと言うと、うーん。
高校生の男の子と女の子が河原でぼんやりしていたら、ヘリコプタが落ちてきて、女の子は死亡、男の子は軽傷で生き残る。
やがて男の子には、その死んだ女の子が小っちゃくなって天使みたいに羽が生えてるようなのが見えるようになる。会話もできる。
男の子は自分がオカしくなってしまったと思って落ち込む。が、女の子は、あなたもほんとは死んじゃうところだったんだけど、わたしがお願いして生き残った。あなたには大変な絵の才能があるとわたしは思う。なのであなたはその能力を使って人助けをしなさい、じゃなかったらあなたのカラダは腐っていくわよ! みたいに言う。
男の子は、人の心の闇みたいなのが見えるようになって、それを絵に描いたり、その絵の中(心の中)に、女の子と一緒に「ダイブ」したりしながら、いやいやながら、人知れず、悩みを解決して人助けするようになる。助けるたびにカラダの腐りもちょっとゆるやかになる。。。
‥‥という感じの話です。
絵が、すごく綺麗です。
マンガの中の「現実」はフツウの漫画的な絵で描かれます。一方、主人公の男の子が描く、人の心の闇を描いた絵や、「ダイブ」して入っていくその人の心の中の世界は、鉛筆で描いた絵で表現されます。この使い分けが見事で、そして非常に綺麗です。
高校が舞台の、よくある話?そうない話?もきちんと入ってくるから読みやすいです。技巧に走り過ぎず、しかし技巧がないと絶対に表現できない特殊な世界を描きつつ、とても楽しく読めます。
まー、精神分析的な医療や心理学的な何かを題材にしたマンガだと思います。「それでいいの?」と思うところもあるけど、(熱いのに妙に淡泊なような登場人物たち‥‥)わたしには面白いから良いんじゃないかな? と思う。
その『幻覚ピカソ』。
1巻・2巻と楽しく読んでいたら、今回発売の第3巻で完結しました。
- 作者: 古屋 兎丸
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2010/06/04
メディア: コミック
【bk1】http://www.bk1.jp/product/03274138
いつまでも終わりそうにない話だったので、完結してすごくびっくりしました。が、読み終わってみて、非常に・深く、納得しました。いつまでも終わりそうにない話ほど、終わりがしっかりしてるものなのね。(あるいは『ゴルゴ13』もこんな感じで終わるんでしょうか?)
とにかく、まったく油断してました。だって古屋兎丸だよー? 泣かされるとは思わなかったデス。涙腺がゆるんでるだけかもしれませんが。
はい。では。
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